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世界を裏から見てみよう

元旅行会社の社員が安く旅行に行く方法、おすすめの旅行先などを書いていくブログです。得意なエリアは地元名古屋、10回以上旅行している沖縄、旅行会社時代に担当していた福岡です。

旅行会社用航空券と一般に販売される航空券の違いを元旅行会社社員が解説します

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みなさんこんにちは。元旅行会社社員のリュウジです。

今回は旅行業界を裏から見てみようというシリーズで元旅行会社の社員だからわかる旅行の裏ワザとお得情報を紹介していこうと思います。

今回は旅行の際には切り離せない航空券について。航空券を安く予約する方法がわかれば旅行がより楽しめますので旅行好きな人はチェックしていきましょう。

 

航空券は大きく分けて2種類ある

まずあまり知られていない事ですが、航空券はIT(個人包括運賃)とPEX(正規割引運賃)の2種類があります。

IT航空券は旅行会社しか購入することができないもので、旅行会社が販売しているパッケージツアーにはほぼIT航空券が利用されています。つまりたびらいのようなツアー比較サイトで掲載されているツアーにはIT航空券が利用されています。 

一方航空会社のホームページや空港カウンターで購入できるのがPEX航空券で特割と呼ばれる券種もこれに当たります。例えばスカイマークの公式ホームページで購入できる航空券はPEX航空券です。

 IT航空券とPEX航空券はそれぞれに特徴があり、その特徴を知ることによってより安く旅行に行く事ができます。

 

IT航空券の特徴

それではまずIT航空券の特徴から紹介していこうと思います。

IT航空券は旅行会社がパッケージツアーを作るための素材となる航空券でそのため片道利用不可、ホテルを必ず1泊つけなければならないなどの制約があります。

また価格は需要と供給の関係で変わってくるため、席の埋まらない便や路線は値下げが行われたりするので航空会社としても空席を埋めるための対策として利用されています。

旅行会社はパッケージツアーを販売しているため、航空会社がIT航空券の割引をしたとしても消費者からは旅行会社が値下げをしたのかホテルが値下げをしたのか航空会社が値下げをしたのかはわかりません(実際どのパターンも存在します)

そのため航空会社としては自社のブランド力を保ったまま空席対策ができるというわけです。

消費者としては閑散期に旅行をする場合は値段が安くなっているので嬉しいというメリットがあります。

 

PEX航空券の特徴

続いてPEX航空券です。こちらは航空会社が直接消費者に販売している航空券で航空会社としては利益率が一番高いPEX航空券の販売に力を入れています。

しかし繁忙期を除いてはPEX航空券ですべての便の座席を埋めることが難しいため、IT航空券を旅行会社に卸すことによって調整をしているというわけです。

PEX航空券はあらかじめ価格が決まっているため予定が立てやすく、予約変更可能なものなど様々な種類の航空券があることが特徴です。

ちなみにLCCと呼ばれている会社はほとんどPEX航空券の販売で成り立っています。旅行会社に卸すコストをカットすることによってより安い航空券を販売しているという訳です。

 

IT航空券とPEX航空券の比率はどうやって決まっている?

IT航空券とPEX航空券の特徴は以上のようなのですが、それではこの2種類の航空券はどのように販売がされているのでしょうか。

ANAJALといった航空会社の場合は全便にIT航空券とPEX航空券の座席数が割り当てられており、さらにIT航空券を各旅行会社に振り分けるという訳です。

例えば200席の飛行機があったとするとPEX航空券に50席、旅行会社A社に30席、B社に25席、C社に20席といった具合で席が割り当てられてこれを各社販売していきます。

実際に販売をスタートしていくと当然各社販売の波が出てくるのでA社は販売は順調だけどB社は販売がなかなか伸びないというのがわかってきます。

これを管理する人が座席管理担当者(通称座管)と呼ばれる担当者で、自分の担当している路線の席の割り振りと調整を担当していきます。

例えば先ほどの場合だとA社が自分の持ち分の30席を売り切ってしまってまだ販売ができると判断した場合、B車の席を削ってA社に割り当てたりということをします(A社の担当者も航空会社の座席管理担当者に交渉することもよくあります)

このように全体の座席数をみながらどのように販売すれば一番利益がでるのかという事を見ながら座席の比率は決まっていきます。

 

IT航空券とPEX航空券はどちらが安い?

それではこの2種類の航空券は結局どちらが安いのでしょうか。結論から言うとそれはシーズンによって変わってきます。

航空会社としてはPEX航空券を多く販売したいため売れることがわかっている繁忙期(夏休み、ゴールデンウィーク、年末年始など)についてはPEX航空券で多く座席を確保し、値段もPEX航空券の方が安くなることが多いです。

一方で閑散期は少しでも空席を埋めるためにIT航空券を安くして旅行会社に販売を頑張ってもらうということをしますので、この場合はIT航空券の方が安くなることがあります。

実際にどちらが安くなるのかはケースによっても変わってきますので、それは次回別の記事で予約の方法などを紹介していきたいと思います。

 

以上が旅行会社用航空券であるIT航空券と一般に販売される航空券であるPEX航空券の違いでした。

違いをしっかり理解して予約をすれば安く予約をすることができますので、ぜひ覚えて旅行を楽しんでください。