世界を裏から見てみよう

元旅行会社の社員が安く旅行に行く方法、おすすめの旅行先などを書いていくブログです。得意なエリアは地元名古屋、10回以上旅行している沖縄、旅行会社時代に担当していた福岡です。

世界を裏から見てみよう

農協観光の下請法違反に見る旅行業界の悪しき習慣

みなさんこんにちは。元旅行会社社員のリュウジです。

先日旅行会社の農協観光が下請法違反で公正取引委員会から勧告を受けるというニュースが旅行業界を駆け巡りました。

内容を要約すると農協観光が下請け業者であるツアーオペレーターに対して、奨励金と称して1,000万円以上を収受していたことが判明したというものです。

詳しくは下記リンクに経緯が載っていますのでよろしければそちらをご覧ください。

農協観光、公取から下請法の規定違反で勧告、ツアーオペレーターの海外旅行手配で (トラベルボイス) - Yahoo!ニュース

 

なぜこのような事態が起こったのか

農協観光は事実を認め奨励金全額を下請け業者に返還していますが、そもそもなぜこのような事態が起こってしまったのでしょうか。

真偽のほどは担当者に確かめないとわかりませんが、旅行会社にいた経験からその原因を予測してみたいと思います。

観光庁が発表している旅行取扱高というデータがあるのですが、農協観光は20015年が76,844,202,000円、2014年が75,882,461,000円、2013年が77,018,823円、2012年が 80,678,323,000円、2011年が 77,058,795,000円というデータが残っています。

2015年については国内旅行全体の需要が増加したこともあり、売上を伸ばしましたがJAグループの団体旅行客が最盛期を誇っていたバブル時代に比べると売上はかなり低下しているでしょう。

私が今回の件について原因は農協観光という会社のビジネスモデルにあると思います。

JA傘下の会社ということで農協関係の団体旅行が大きな収入源であると思いますが、団体旅行については年々規模が縮小してきています。一方でJA傘下であるということは農家とのつながりがあるので農業体験などは主催しているようですが、農協観光関係の農業体験で成功したというのを私は耳にしたことがありません。

私の情報収集不足ももちろんあると思いますが、asoview!のように受け入れ業者に対しての高度な指導やマーケティング活動をしていたとは残念ながら思いません。

このように売上の伸び悩みから命令ができる下請け業者に対して無茶を言って売上を伸ばそうとしたことが原因なのではないかと私は推測します。

 

旅行会社は何年も前から変革が求められている

私が先ほど述べた団体旅行が縮小傾向であるということは何年も前から言われていることで、このような議論が出るたびに旅行会社は変革しなければならないということを言われています。

近年ではasoview!トリッピース、少し前だとじゃらん楽天トラベルのように厳しいと言われる中でも売上を伸ばしている会社は存在しています。

しかし旅行会社間ではいまだに人間関係を重視しすぎる傾向があり、仲がいいからと言って無茶を言ったりする傾向がまだまだあるかと思います。

新しい企業が斬新なアイディアと生産性の高さでどんどん出てきている以上、今までのやり方でやっているだけでは売上は落ちていく一方です。

変化することは怖いかと思いますが、それをしていかなければ未来は開けていかないと思いますので私としては旅行会社にももっと面白いサービスを展開してほしいと思っています。

特に農協観光については全国の農家にネットワークがあるという強みがあるのにそれを活かせていれば今回のような事態は起こらなかったのではないかと考えると残念でなりません。

 

以上が農協観光の下請法違反についての私の見解です。

してしまった事については元には戻らないので再発の防止と新しいビジネスの確立が進むことを祈っています。