世界を裏から見てみよう

元旅行会社の社員が安く旅行に行く方法、おすすめの旅行先などを書いていくブログです。得意なエリアは地元名古屋、10回以上旅行している沖縄、旅行会社時代に担当していた福岡です。

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てるみくらぶのトラブル、返金、倒産問題を元旅行会社社員が解説

みなさんこんにちは。

元旅行会社社員で旅行ライターのリュウジです。

 

先日旅行代理店てるみくらぶで航空券が発券できないというトラブルが発生しました。

ニュース番組やインターネットでも大々的に取り上げられたのですが、実際どのような問題で、今後の対応はどうなるのでしょうか。

元旅行会社社員の立場から、法律や内情を踏まえたうえで今回の問題を解説していこうと思います。

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てるみくらぶ問題の発端

そもそも今回の問題は3月24日にてるくらぶから、旅行者に対して送られたメールに端を発します。

メールの内容は、発券済の航空券、予約済のホテルが利用できなくなるかもしれないというもの。

当然旅行者としてはこんなメールが来たら不安になりますので、このメールはTwiterを中心に一気に拡散されます。

原因とされているのが、BSPという旅行券発券システムの清算ができていないのではないかと言われいます。

てるみくらぶから公式の発表もないため、システムトラブルという可能性もなくはないですが、システムトラブルであればすぐに公表すれば済む話なので、恐らく清算ができなかったのでしょう。

てるみくらぶは最近現金一括入金で格安ツアーも販売していたようなので、資金繰りがかなり厳しかったのではないかと予測されます。

 

キャンセルされてしまったツアーは返金できるの?

この騒動を受けて消費者として一番気になるポイントは、返金がちゃんと行われるのかどうかというところです。

現金一括入金のツアーを企画していたところからも、てるみくらぶ自体に支払い能力があるとは思えません。

こういった場合に返金の業務を行うのが、日本旅行業協会(JATA)の役割です。

てるみくらぶはJATAに加入しており、その際に弁済業務保証金というものを納めています。

これは加盟した旅行会社が倒産した際に弁済するためのお金で、てるみくらぶのような第1種旅行業の会社は最低7,000万円を納める事になっています。

またボンド保証金という制度を利用してお金を預けてる場合は、こちらからも弁済が行われます。

弁済保証金による弁済を求める場合は、JATAに対して「氏名、住所、連絡先、旅行会社、支払い済み旅行代金、出発日、行き先、申込人数」等を申し出ることで、認証の申し出書類がJATAから送付され、その書類に記入後弁済を待つという流れになります。

ただし旅行者からの請求額が弁済保証金の額を上回った場合、請求額に応じて分配されるという流れになり、例えば請求額が5億で弁済保証金が1億の場合はそれぞれ旅行代金の20%が返金されるということになります。

ちなみに弁済が実際に行われるのは、書類提出から6か月ほどかかると言われているので、今回の場合かなり時間がかかると予想されます。

 

※3月27日更新

てるみくらぶ社長の山田氏の会見が行われ、負債総額が151億円にも上る見込みになると発表がありました。

対して協会の弁済限度額が1億2000万円ということで、弁済できる金額見込みは1%にも満たない可能性が出てきました。

つまり均等に分配されたとすると100万円の旅行を申し込んでいた人の弁済額は1万円・・・。

予想をはるかに上回ってひどい状況でしたね。

社長本人は詐欺を働くつもりはなかったと発言していますが、これは詐欺と言われても仕方ないかなといった状況ですね。

発表と同時にてるみくらぶとJATAの連絡先も公開されましたので、現状は連絡をして待つしかないのも悲しいところですね。

 

旅行者連絡先

てるみくらぶ電話番号:03-33499-7555

JATA電話番号:03-3592-1252

 

てるくくらぶは今後倒産するの?

ここからは私の予想になりますが、てるみくらぶは十中八九倒産すると思います。

たとえシステムトラブルが原因だったとしても、旅行者の立場からすると利用するのは怖いですし、信頼が回復することはないでしょう。

沈黙を守るてるみくらぶですが、現金一括入金のツアーでキャッシュフローを改善しようとする手段は、詐欺と言われても仕方ないかなと思うので、倒産は時間の問題でしょう。

 

※3月27日追記

予想通り本日破産開始が決定したようです。

負債総額はこれから明らかになるようですが、航空会社、ホテルへの支払いを考えるとかなり厳しい状況になっているんでしょうね。

 

今回の騒動を経て今後私たちが気をつけること

最後に元旅行会社社員の私から、今回の騒動を経て気づいた教訓を紹介していきます。

今回の騒動ですが、私自身は正直全く予見することはできませんでした。

予見できるポイントがあったとしたら、現金一括入金のツアーを募集しはじめたところでしょうか。

社員時代に経理の人と話をしたことがあるのですが、旅行会社のキャッシュフロー管理は他の会社に比べてもかなり大変なようです。

たださすがに現金一括入金というのは通常あり得ませんので、現金での入金を促すような旅行会社であれば、その会社は避けるのが無難ではないかと思います。

今回の件については今後の動向次第ですが、少しでも利用者の方にお金が戻るように祈っています。

 

以上てるみくらぶの返金、倒産問題を元旅行会社社員が解説でした。

旅行会社が危険かどうかは正直わかりません。

今回の騒動を経て旅行業界全体が、問題に取り組んでいくことを個人的には願っています。

また今回の騒動を経て、私ができることを改めて考えていきたいと思います。